部屋の熱気と訣別したい人必見!本格的・暑さ対策とは?|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2020.09.04 / 更新日 2022.03.01

寒さ・暑さ対策断熱リフォーム

部屋の熱気と訣別したい人必見!本格的・暑さ対策とは?

WRITER

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。

こんにちは。《断熱リフォームの匠》の矢崎です。

2020年以降、断熱リフォームの匠には「自宅でいると日中の暑さが気になる」というご相談が以前より多く寄せられるようになりました。

これは恐らく多くの方が自分の家でテレワークをしながら過ごすようになり、その分自宅の暑さを実感する機会が増えたからではないかと思います。

実は、部屋がどうして暑くなるのか、どんなことをすれば涼しくなるのか、には全て「パターン」が存在します。

この記事では、部屋が熱くなってしまう原因やその対策法について詳しくご紹介していきます。

室内の暑さ対策はどうやってやればいい?


そもそもなぜ部屋は暑くなるかというと、「太陽の熱」を受け取っているからです。

トースターを想像してみてください。どうして直接熱が当たらない内側がモチモチなのでしょうか。それは熱がしっかり伝わっているからです。逆に、フライパンで人参やジャガイモを切らずにそのまま炒めるとどうなるでしょうか。焦げ目がつくまで炒めても芯は火が通っていません。

実はこの仕組みをわかっておくことが室内の暑さ対策のヒントになります。というのも、部屋が暑くなるのは家の中まで太陽の熱が伝わっているからです。

つまり、家のパーツを「人参やジャガイモ」のようにしてあげることが室内の暑さ対策の基本的な考え方となります。

室内の暑さ対策の具体的な方法

それでは、室内にどんな対策を
すればいいのかをご紹介していきます。

家は大まかに

  • 屋根

といったパーツが組み合わさって作られています。

これらのパーツを、熱が伝わりにくくしましょう。

窓から熱が入ってこないようにする


まずは窓の暑さ対策からご紹介します。

窓は、家の中で一番熱の出入りがよく行われる場所です。さらに、窓から入る太陽光は直接家の中を暖めますので、冬なら暖かな陽だまりになりますが、夏は家の中が暑くなる原因となってしまいます。

ですので、窓から太陽の光が直接入ってくることを防ぐことが先決です。

日よけには「緑のカーテン」や「すだれ」などが挙げられます。

「緑のカーテン」とはゴーヤやアサガオなど、つる系の植物を窓を覆うように育て、太陽の光を遮ろうというものです。

日よけとしてだけではなく、収穫して食べたり、花を楽しんだり、育てる楽しみもできます。しかし、相応の手間はかかりますし、庭やベランダがないと育てられないなどの難点もあります。


おすすめは、「遮熱カーテン」や「すだれ」、「サンシェード」などすぐに取り付けられる物です。 

遮熱カーテンやすだれは、窓の内側に取り付けることもできるので、庭やベランダがない窓でも問題がありません。

窓の外にひさしを作るタイプのサンシェードなどは庭やベランダが必要ですが、ひさしの下で遊んだり、バーベキューをするなど、大きさにより熱を遮断する以外にも活用することができるでしょう。

価格は、大きさや素材により違いますが窓1か所で3千円~2万円くらいが目安です。

「サンシェード」や「アウターシェード」「タープ」「オーニング」などの名前で検索すれば、いろいろな素材や形の商品がでてきますので、ぜひご自宅の雰囲気にあった日よけを探してみてください。

窓のリフォーム


窓は熱の出入りが多い場所です。
そこで、断熱性の高い窓に変えることもおすすめです。

高断熱の窓にするには

  • 窓を高断熱の製品に交換する
  • 内窓を取り付ける

などの方法があります。

窓はとても進化しています。温度の移動を和らげる高断熱性のものや、日差しを適度に取り込んだり遮ったりする加工がされている窓もあります。

熱を通しにくい窓製品に交換することで、窓からの熱の移動を減らすことができます。

また、今ある窓の前にもう一枚窓を取り付ける内窓にすることでも、外の温度の出入りを防ぐことができます。窓の内側にもう一枚窓を作るため内窓の取り付けスペースが必要ですが、断熱効果は高くなります。

ちなみに、窓のリフォームは国や地方自治体が補助金をだしていることが多いので、工事の前に一度調べてみるとよいでしょう。

屋根から熱が伝わらないようにする


屋根は太陽があたるためとても熱くなります。

その熱さが屋根から部屋の内側に伝わりにくくする方法として、天井裏に断熱材を設置する方法があります。

断熱材とは、家の中の熱の出入りを減らすための物です。

文字のイメージで、寒さを防ぐものだと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、熱の移動を遮るものであり、夏の暑い熱の移動を妨げる効果もあります。

天井裏は普段みえない場所であり、断熱材にも種類があります。業者に依頼するときは無料見積もりや無料相談で工事方法や種類について説明をしてもらい納得できるところを探しましょう。

壁から熱が伝わらないようにする

夏の熱さは、家の壁を暖めるだけでなく家の中にも伝わってきます。

壁から熱が伝わってこないようにする方法として、壁の中への断熱材の充填があります。

ただ壁の中に断熱材を充填するためには、壁を剥がさなければならないためかなりお金がかかります。また、すでに断熱材が入っている可能性もあります。そのため、まずは新築時の図面で壁の中に断熱材が入っているか確認をしましょう。そのうえで、壁を剥がすリフォームをする際に一緒に断熱工事をすることをおすすめします。

とはいえ壁から家の中に伝わる熱の量は、窓や屋根に比べて小さいので、まずは窓や屋根の対策をすることをおすすめします。

まとめ

夏の暑さ対策には、太陽の光と熱を遮ることが重要です。

暑さを和らげるというとついついエアコンばかりを想像してしまいがちですが、周りの「環境」に注目するだけでお部屋はとても涼しくなります。夏が終わる前にぜひ試してみてください。

私たちが行っている天井裏や窓の断熱リフォームも、建物の見えない部分を改善するための取り組みです。自分でパパッとできるような工夫に比べ費用は高額ですが、その分大きな効果を得ることができます。

もし興味を持っていただいたようでしたら、こちらのページでも詳しくご紹介していますので、ぜひ一度ご覧ください!