DANREIの旬ネタコラム

  • プレミアムエコDANREI
  • 屋根裏断熱

セルローズファイバーこそ最高の断熱材!非破壊断熱リフォームにも【完全版】

セルローズファイバー完全版
家が寒いけど何が原因なの?というとき、「断熱材が原因だ!」と閃く方はおそらくほとんどいないでしょう。ですが、実際問題として家が寒い原因は断熱材が足りてないことがとっても多いんですよね。ですので、ここではそんな寒いお家にピッタリな断熱材”セルローズファイバー”について詳しく掘り下げていきます。
いろんな断熱材がある中で、なんでセルローズファイバーなんだろう?そう思われた方にこそ読んでいただきたい内容ですのでコレを読んでセルローズファイバーの正しい知識を身につけてしまいましょう!

木村画像  記事:Webスタッフ 木村

目次
1.セルローズファイバーとはどんな断熱材なのか
2.セルローズファイバーにも良い物悪いもの…種類がある
3.セルローズファイバーの断熱性能のひみつ!
4.私が思う、一番のポイント「隙間が無い!」
5.メリットとデメリット
6.他の断熱材とセルローズファイバーを比べてみると
7.薄く済む断熱材と、厚みが必要な断熱材
8.大事な断熱欠損のこと。絶対知っておくべき知識!
9.DANREIの得意な分野
 9-1.天井の断熱リフォームってこうやります。
 9-2.床下から施工ができる断熱リフォームにも
10.まとめ【セルローズファイバーについて更に詳しく知りたくなったら】
 10-1.【おまけ1】吸音性能(動画あり)
 10-2.【おまけ2】調湿効果
 10-3.【おまけ3】耐火性能(動画あり)
 10-4.【おまけ4】撥水力(動画あり)
 10-5.【おまけ5】防虫効果

 

セルローズファイバーとはどんな断熱材なのか

セルローズファイバーと聞いて、「知ってる!」という方は少ないでしょう。それくらい日本では少数派な断熱材なのです。業者さんによっては、”セルローズファイバー”だったり”セルロースファイバー”だったり呼び方が少し違いますが、基本的にはどちらの呼び方でも大丈夫です。テオリアハウスクリニックではセルローズファイバーとご説明していますので、この記事では”セルローズファイバー”とさせていただきます。

セルロースファイバー断熱材
では、セルローズファイバーがどんな断熱材なのかと言いますと、”新聞紙を再利用した断熱材”です。リサイクルしているので環境に優しいエコな断熱材ともいえますね。見た目はグレーでふわふわしています。新聞紙を細かくした見た目通りの断熱材です。そして、他の断熱材と違うのは付加価値がたくさんあるということです。
どんな付加価値があるのかと言うと、

1.調湿効果
2.耐火性能
3.吸音性能
4.撥水
5.防虫
6.木材由来の健康素材
7.高い断熱効果

セルローズファイバーを使うだけで色々な付加価値がついて、ほんとに良いことづくめな断熱材なのです。

 

セルローズファイバーにも良い物悪いもの…種類がある

エコだし天然素材だし良いことばかりですが、皆さんコレを忘れてませんか?”汚い古紙が混ざってるんじゃないの…?”ということを。

新聞紙を細かくした断熱材
セルローズファイバーの古紙には、回収された新聞紙を主に使用します。そこでポイントになるのは、”使用された古新聞なのか”、”お店で売れ残った新聞紙を活用しているのか”、という点です。モノによっては小さなゴミが混ざっていることも考えられるので、しっかりとしたモノを使いたいですよね。もちろんテオリアハウスクリニックで使用している断熱材は国産のセルローズファイバーを使用しています!こちらのセルローズファイバーは”売れ残って回収された新聞紙”が使用されているので品質は間違いありません。

 

セルローズファイバーの断熱性能のひみつ!

そもそも断熱材がなぜ断熱性能を持っているのかというと、動かない空気が断熱材の中に閉じ込められているからなのです。そう、”動かない空気”こそもっとも熱を伝えにくい物質。ですからこの動かない空気をたくさん持っているものほど断熱性能は自ずと高くなるのです。

セルローズファイバーに話を戻しますが、セルローズファイバーは新聞紙からできた断熱材。その新聞紙はもともと”樹木”が原料です。樹木は小さな細胞一つ一つから出来ており、細かく加工されていても木繊維は壊されません。そして、木繊維はそれぞれ絡み合うことで、絡み合ったところに”動かない空気”がたくさん作られます。これがセルローズファイバーの断熱性能のひみつなのです!

セルローズファイバー拡大図
木繊維が絡み合っている!

でも、ちょっと詳しい人なら、”他のグラウスールなどの繊維系断熱材と全く一緒じゃないか!”と思われたのではないでしょうか?ちょっと待ってください!実はセルローズファイバーにはもう一つ、”動かない空気”があるのです。

それは”木繊維を構成している細胞の中”です。細胞一つ一つに必ず空隙が存在します。この空気がたまるところに”動かない空気”があるわけです。ですから、セルローズファイバーはこの”動かない空気”がダブルで存在する、断熱的にとても高性能な断熱材なのです。

 

私が思う、セルローズファイバーの一番のポイント「隙間が無い!」

ここは個人的に思うセルローズファイバーの最大の特徴をご紹介します。それは、”隅々まで断熱材が行き渡る”ということです。

隅々まで施工ができるセルローズファイバー
隅々まで施工が可能!

断熱材自体の性能がいくら良くても、施工性が悪くては断熱材の効果は発揮されません。セルローズファイバーは細かくバラバラでフワフワな断熱材。ということは、狭い隙間にも断熱材が隅々まで行き渡るのです。では硬いボード状の断熱材はどうでしょう?硬い断熱材は伸縮しませんので、たった数ミリの誤差が命取りとなります。数ミリの隙間くらい大丈夫と思われるかも知れませんが、断熱的にこの数ミリは見逃せません。その隙間が冷気の通り道となるのです。その点、バラ状で隙間なく断熱材が充填されるセルローズファイバーが有利なのです。

 

メリットとデメリット

では、セルローズファイバーの良いところだけでなく悪い部分もみてみましょう。先にご説明したようにセルローズファイバーには大きなメリットがたくさんあります。それは、高い断熱性能とたくさんの付加価値です。ではもう一度メリットを確認してみます。

セルローズファイバーのメリット

1.樹木に由来する調湿効果
2.高い耐火性能
3.断熱材の中でトップクラスの吸音性能
4.水に濡れても大丈夫な撥水性能
5.防虫性能
6.木材由来の健康素材
7.ダブルの動かない空気による断熱性能

では次にデメリットをみていきましょう。

セルローズファイバーのデメリット

1.専門会社による施工が必要
 専用の機材が必要で、大工さんがついでに、という訳にはいきません。
2.コストがかかる
 専門性の高い施工が必要なので通常のグラスウールに比べるとコストがかかります。
3.沈下に気をつける必要がある
 壁の場合はセルローズファイバー自体の重さで沈下し、隙間ができる可能性があります。
 そのため施工時は55K/㎥でパンパンに吹き込みます。
4.リフォーム時には再施工が必要
 床や壁、天井を開口するとセルローズファイバーがこぼれ出てしまいます。ですのでリフォーム時には開口したところに再処理が必要です。

 

他の断熱材とセルローズファイバーを比べてみると

他の断熱材と比べてみると
セルローズファイバーの良さはなんとなく分かっていただけたと思います。ですが、実際の性能は他の断熱材とくらべてどうなのか、という点もしっかり理解しておきましょう。

断熱材の断熱性能の違い

断熱材は種類がたくさんあります。そのぶん断熱性能にも多少の違いがでてきます。ここでは一般的に使われる断熱材の熱伝導率を比較してみます。

断熱材

熱伝導率

グラスウール10K

0.050

セルローズファイバー

0.038

高性能グラスウール

0.036

ポリスチレンフォーム

0.028

フェノールフォーム

0.022

 

参考部材

熱伝導率

アルミニウム

200

ステンレス

15

コンクリート

1.6

ALC

0.17

木材(杉)

0.12

これは物自体の熱の伝わりやすさを表した数値です。この数値が低ければ低いほど断熱性能が高いことになります。ですからこの中で一番性能が良い断熱材はフェノールフォームということになりますね。断熱材以外でも、建材で使われる木材とアルミニウムでは熱の伝わりやすさは全然違います。

熱の伝わりやすさ

この数値だけで比較すると、セルローズファイバーは特段に断熱性能が高いわけではないということです。ですが気をつけて欲しいのが、あくまでこの数値は”施工時の厚みなどは考えられていない数値”という部分です。

 

薄く済む断熱材と、厚みが必要な断熱材

断熱材はたくさん種類がありますが、一つの種類でも厚みなどラインナップは様々です。では、断熱材の厚みはどれくらい必要なのかを考えてみましょう。実は天井、床などの断熱性能は、地域によって数値が決まっています。ですからこの数値以上になるように断熱材の厚みを決めていけば良いのです。ここでは弊社のある東京都で、断熱材以外の部材は考慮せず考えてみましょう!

施工部位

熱抵抗値

天井

4

2.2

2.2

この数値は熱抵抗値と呼ばれるものです。これに、さきほどの熱伝導率を掛けると、その断熱材がどれくらいの厚みが必要なのかが分かります。ぞれぞれの断熱材で計算してみると、下記のようになりました。

天井の厚み

断熱材

必要な厚み

グラスウール10K

200mm

セルローズファイバー

152mm

高性能グラスウール

144mm

ポリスチレンフォーム

112mm

フェノールフォーム

88mm

 

床、壁の厚み

断熱材

必要な厚み

グラスウール10K

110mm

セルローズファイバー

84mm

高性能グラスウール

80mm

ポリスチレンフォーム

62mm

フェノールフォーム

49mm

基本的にこの厚みで施工出来ればどの断熱材でも同じ性能ということになります。これを、実際に施工する場所に落とし込んでみると、

1.床
大引き材の間:90mmのスペースに断熱材が入ります。
2.壁
柱の間:105mmのスペースに断熱材が入ります。
3.天井
野縁から梁までの空間に断熱材が入ります。(200mm以上スペースがあるはずです。)

ですので極端な話、上記の断熱材であれば、グラスウール10K以外ならどれを使用しても断熱性能をクリアできます。

 

大事な断熱欠損のこと。絶対知っておくべき知識!

さて、上記では断熱材の厚みさえ間違えなければどれを使っても良い!とお話しましたが、もっと大事なことをココでお話していきます。それは、先にも書いている”隙間までしっかり施工出来るか”という点です。

セルローズファイバーはバラ状の断熱材の特徴から、隅々まで施工ができるのが最大の特徴です。ということは、隙間ができにくい断熱材ということになりますね。逆に”袋入りグラスウール”や”硬いプラスチック系の断熱材”だと僅かなカット誤差で隙間ができてしまいます。また、外れやすいのも最大の欠点ですよね。ちなみにこの隙間のことを、専門的に”断熱欠損”と表現します。では、断熱欠損(隙間)があるとどれくらい断熱性能が下がるのかをみてみましょう。

断熱欠損について

これは袋入りグラスウールを施工した場合の影響を図示したものです。隙間ができた状態では67%ほどの性能しか出すことができません。また、押し込みすぎも断熱性能の低下に繋がってしまいます。ということは、”隙間を作る”のも”無理やり詰め込む”のもダメ、ということになりますね。これはグラスウールでの結果ですが、他の断熱材でも隙間が出来れば似たような結果になるのではないでしょうか。

さらに、よく床下調査で硬質系断熱材が落下しているのを見かけます。施工の不備や、振動など様々な原因が考えられますが、落下している=断熱欠損 ということですから、硬い形状の断熱材を採用する場合には注意が必要です。

断熱材の欠落

 

”セルローズファイバーならDANREI(ダンレイ)”の得意な分野

セルローズファイバーの施工店といっても得意分野は様々です。新築の物件の断熱工事がメインの業者、壁の断熱が中心の業者、リフォーム現場での断熱リフォームがメインの業者、などです。弊社はどこかと言うと、既存住宅の”天井裏”と”床下”がメインです。もちろん壁の吹込みなどにも対応しておりますが、昔から天井や床下での作業経験が豊富だからこそ可能な”非破壊”での断熱リフォームを主力としております。

 

天井の断熱リフォームってこうやります。

すでに建築されている住宅での天井断熱対策としてセルローズファイバーが有効です。専用の機械からホースを伸ばし、屋根裏に入り断熱材を吹き込みます。他の断熱材では隙間ができやすい屋根裏ですが、セルローズファイバーなら隙間なく断熱材を施工することが可能です。

 

床下から施工ができる断熱リフォームにも

非破壊断熱リフォームでも採用しているのがセルローズファイバーです。弊社ではボード状高性能グラスウールと同様にオススメさせていただいています。床下にシートを貼り、シートの中にセルローズファイバーを充填しますので、普段どおり生活をしながら断熱リフォームができます。

▼セルローズファイバー床下断熱リフォーム事例
www.danrei-teoria.com/casestudy/20180530yukashitadannetsu/

 

まとめ【セルローズファイバーについて更に詳しく知りたくなったら】

ここまで、セルローズファイバーについて色々とまとめてみました。良いところだけでなくデメリットも掲載しましたが、良いところしか無い断熱材なんて正直存在しません。ですからメリットとデメリットをよく理解し、他の断熱材の良し悪しも十分理解した上で判断していただければ、失敗のない断熱材選びができるのかな、と思います。
ここからは、セルローズファイバーの詳しい性能をより深く掘り下げて説明していきましょう。これを読めばセルローズファイバーに関して家族や友達に説明できるようになれるかも!?

 

【おまけ1】セルローズファイバーの吸音性能

断熱材のなかでトップの吸音性能を誇るのがこのセルローズファイバーです。文章を読むより、実際に聞いていただいた方が分かりやすいので、まずはこちらをご覧ください。※音量に要注意です。

いかがでしょうか。比較対象は高性能グラスウールです。グラスウールにも吸音効果があるのですが、それを感じさせないセルローズファイバーの防音性能ですよね。セルローズファイバーにすれば、外の騒音も吸収しますし、部屋の中のテレビの音も吸収してくれます。
もちろんコレには理由があります。繊維自体の空気胞と繊維同士の絡み合いによる空気層が音を熱エネルギーに変換・吸音してくれるのです。

 

【おまけ2】セルローズファイバーの調湿効果

雨で靴が濡れてしまった日、新聞紙を靴の中に詰めた経験はないですか?これこそ新聞紙の調湿性能を使った知恵ですよね。ということはセルローズファイバーにも同じような効果があるのです。

”呼吸する断熱材”と呼ばれることもあるセルローズファイバー。それは調湿効果がある珍しい断熱材だからです。室内の湿度が高いときは湿気を吸収、乾燥してきたら湿気を放出してくれます。これは樹木由来の断熱材ならでは。セルローズファイバーならではの付加価値といえるでしょう。

 

【おまけ3】セルローズファイバーの耐火性能

新聞紙を使っている断熱材が燃えない訳がない!と思われるのではないでしょうか。まずはこの動画をみてみましょう。

実はセルローズファイバーはホウ酸で防燃処理されており、断熱材の中でも非常に燃えにくい部類の断熱材なのです。表面は炭化して真っ黒になっていますが、炭化した層が内部を保護してくれます。動画でも炭化層を削っていますが、中は新品同様です。対して、グラスウールは燃えることはありませんが溶け落ちてしまいます。プラスチック系断熱材は簡単に着火し溶けていきます。これらの断熱材はシアンガスなどの有毒ガスを発生させることがあり、プラスチック系断熱材を使用した建築物の火災による死亡原因となった事例もあるのです。もちろんセルローズファイバーは有毒なガスを発生させることはありません。

 

【おまけ4】セルローズファイバーの撥水力

”吸放湿してくれる=水に濡れたら吸ってしまう”ではありません!セルローズファイバーは水に直接濡れたら水を弾きます。グラスウール(袋入り)であれば水に濡れた瞬間に水分を吸収してスライム状になってしまい断熱性能がゼロになってしまいます。セルローズファイバーが水を弾くのは撥水処理がされているからです。

撥水性能が特に役立つのは天井裏で雨漏れがあったときです。断熱材が水を吸収せずに天井板にすぐに流れ落ちてくれるので、天井板はすぐに濡れてくれます。万一のときにすぐ気づけるメリットがあるのです。

 

【おまけ5】セルローズファイバーの防虫効果

防燃処理でホウ酸を処理していますが、ホウ酸は防虫効果も持っています。ゴキブリ駆除でホウ酸団子を使うってのは有名ですよね。それとシロアリが大好物なものが新聞紙です。セルローズファイバーでシロアリが大繁殖!なんてことは起こりませんのでご安心を。ただし大きな期待は禁物。あくまでホウ酸は食べてくれないと効きません。ですからゴキブリのような家屋害虫の侵入を完全に防ぐものではありませんのでご注意ください。

最後に

いかがでしたか?セルローズファイバーは断熱材の中でもマイナーな部類の断熱材です。知らなかった方も多いのではないでしょうか。この記事でなんとなくでも”セルローズファイバー良いなぁ”と感じていただけたら嬉しいです。今回はセルローズファイバー目線で話してきましたが、もちろん他の断熱材にはセルローズファイバーには無いそれぞれの良さがあるはずです。良さやデメリットを理解しつつ、選んだ断熱材がセルローズファイバーだったとしても、他の断熱材だったとしても、今ある住まいの断熱性能の改善につながってさえいれば、この記事の役目は果たせたかな、と思います。

もし、DANREIの”非破壊断熱リフォーム”に興味をお持ちいただけたなら是非、下記をご覧ください!皆様の断熱性能改善をお手伝いさせていただきます!!

家の暑さ寒さに関するお悩み、
全てDANREIが解決!


DANREIスタッフ

「普段通りの生活をしながら快適に!」がDANREIの基本方針です。

 

\\ 確実性・機能性で選ぶなら断熱リフォームはDANREI //