断熱リフォームで地球温暖化対策!環境との「共生」が進む理由|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2020.07.27 / 更新日 2021.08.20

断熱リフォーム

断熱リフォームで地球温暖化対策!環境との「共生」が進む理由

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。

住宅の断熱性能をあげると、日々の暮らしの中で私たちは様々なメリットを得ることができます。しかしそのメリットを得る事ができるのは「住んでいる人」だけではないことをご存知でしょうか。

実は家の断熱性能を上げることは、結果的に地球の温暖化対策にもつながるのです。

このコラムでは断熱リフォームと地球温暖化について

  • 地球温暖化が起きる原因やその問題点
  • 政府が力を入れる「省エネ」と断熱リフォームの関係

 
といったテーマでご紹介していきます。

地球温暖化の問題点やその原因

「地球温暖化という言葉自体はニュースや学校の授業などで何となく聞いたことがあるけど、何が原因なのか、どうして問題にされているのか、あまりよくわかっていない・・・」

という方のために、まずは地球温暖化についておさらいしてみましょう。

環境省(COOL CHOICE https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/ondanka/)によると、世界の平均地上気温は、1880年から2012年の期間に0.85℃上昇しており、またこのまま何も地球温暖化対策をしなければ、世界の平均気温は更に2.6~4.8℃も上昇するそうです。

「2.6℃~4.8℃の気温上昇といってもあまりイメージがわかない・・・」という方は、エアコンの設定温度で考えてみましょう。真夏に、エアコンを25℃に設定した時と27度に設定した時の部屋の中でのすごしやすさはいかがでしょうか。たった2℃でもかなり違いがあると感じるのではないかと思います。

生活に様々な悪影響を及ぼす問題点

ここまでのお話を読んでいただいた方の中には「地球が温暖化していることは分かったけど、それがどうして問題なの?自分たちの生活と何か関係があるの?」

と思われる方もいるかも知れません。残念ながら地球温暖化の進行は私たちの生活に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。例えば

  • 海の水位が上がるので小さな島が沈んだり、住めない場所が増える
  • 天気のバランスが変わり、水に関する災害が多くなる
  • 動植物の生態が崩れて手に入りにくくなる食べ物が増える

 
などです。地球温暖化は、私たち1人1人が当事者であり、向き合わなければならない問題なのです。

地球温暖化の原因は二酸化炭素

では、地球温暖化は何が原因で起こっているのでしょうか。それは「二酸化炭素」だといわれています。二酸化炭素には「温室効果」という地球の温度を上げる効果がありますが、空気中の二酸化炭素の量は人間が使う「エネルギー」の量が多くなれば多くなるほど、それと同時に増えてきています。

二酸化炭素をどうやって減らすか、言い換えれば「人間が使うエネルギーの量をどうやって減らすか」が大きな問題となっています。

政府の地球温暖化対策と断熱リフォームの関係

温暖化は地球全体で起きている問題ですので、その対策は世界全体で協力して行う必要があります。実際に

  • 京都議定書(1997年)
  • パリ協定(2015年)

など、これまで地球温暖化対策のための国際的な取り決めや会議が行われてきました。もちろん日本もそのメンバーの一員です。

日本政府としても消費するエネルギーを減らすための色々な対策を行なっていますが、その一つが「住宅の冷暖房に使うエネルギーの削減」です。

日本の二酸化炭素の約2割は

  • 給湯
  • 冷暖房
  • 調理器具
  • 自家用車

 

といった私たちの日常生活から出ているといわれており、特に戸建て住宅で生活のために使用するエネルギーの4分の1は冷暖房であるといわれています。

日本政府としては「家庭の冷暖房に使われているエネルギーを何とか減らしたい!」という思いがあるのでしょう。

とはいえ、「冷暖房の使用を我慢する」というやり方は現実的ではありません。例えば、夏にエアコンを使用しない場合、状況によっては熱中症になってしまう可能性がありますし、冬場に、暖房を使用しない場合、風邪を引いてしまうかもしれません。

建物自体の断熱性能がより重要に

無理な我慢では続けることはできませんので、快適にすごしながらエネルギーの削減をする必要があります。そこで政府は建物の断熱性能を意識するようになりました。

断熱性能が低い家では、エアコンで冷たい空気を作っても、外の熱い温度が家の中に入ってきてしまい、なかなか涼しくなりません。暖房も同じです。断熱の能力が低いと、暖房で暖めた温度は窓や壁、天井から外へ逃げてしまいます。断熱の能力が低い家の冷暖房の機械は、常に頑張って熱を作っている状態なのです。

断熱性能の高い家は冷やした温度、暖めた温度を保つ力に優れています。冷たい温度も暖かい温度も家の中に閉じ込めるので、外の温度の影響を受けにくくなります。住宅の断熱性能が高ければ冷暖房の機器をこれまで通り使いながら、使用するエネルギーの削減も行うことができるのです。

断熱リフォームなら断熱性能を引き上げることができる

とはいえ、「家を建てるときに断熱性能なんて考えたこともなかった・・・」と多くの方が思われているのではないかと思います。しかし、そんなお家でも断熱性能を引き上げることができる方法があります。それが「断熱リフォーム」です。断熱リフォームとは既存の住宅の床・壁・天井などの断熱材を新しくし、断熱性能を上げるリフォームのことをいい、断熱リフォームを行えば既存の住宅でも冷暖房のエネルギーの削減を行うことができます。

補助金制度で賢く断熱リフォームができる

この断熱リフォームを、現在国としても力を入れて推進していこうという動きがあります。その証拠に、現在断熱リフォームの際は様々な「補助金制度」を活用することができます。

例えば、環境省は冷暖房で消費するエネルギーを削減できる断熱リフォームに対して補助金を出しており、実際に断熱リフォームの匠でおこなった工事でも費用の約30%を補助金でまかなう事ができました。

また、都道府県や市町村でも断熱リフォームに補助金をだしたり、減税をしているところがあります。お住まいの地域によっては、国の補助金と、都道府県の補助金と、市町村の補助金の3つを使用することができるかもしれません。

断熱リフォームで地球温暖化対策と住宅環境の改善を同時に!

小屋裏の断熱リフォーム

今回は地球温暖化について

  • 国は地球温暖化対策を本気で行おうとしていること
  • その手段として断熱リフォームが注目されていること
  • 断熱リフォームには様々な補助金を受けることができるということ

 
をご紹介してきました。

断熱リフォームをすることで、無理な我慢をせずに地球温暖化の対策を行うことができます。家が快適になるだけでなく、社会貢献にもつながります。この機会に断熱リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

断熱リフォームの匠では、部分的な断熱工事や床・天井を壊さずにおこなう断熱工事も行っています。建物により、1件1件の建物にあった断熱工事をご提案させていただいています。

こちらのページでも詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください!

▼断熱リフォームを徹底解説!効果や種類、費用とは?【保存版】
https://www.dannetsu-takumi.com/contents/column/dannetsu-reform/

ちなみにですが、地球温暖化対策の一環として環境省は「うちエコ診断士」という資格を設けています。この資格は、専用のツールを用いての各家庭の光熱費やCO2排出量の「見える化」や各家庭にあった適切な助言を行えるスキルがあることを環境省が認めるものです。断熱リフォームの匠スタッフにもこの資格を保有している者が在籍しており、今後も保有者を増やしていきます。

もし住宅の省エネについて詳しく知りたい人は断熱性能の調査とお見積り、工事のご提案などと併せてアドバイスさせていただきますのでお気軽にご相談ください!