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気密性能に対する誤解の原因は?

気流止めの断熱材

住宅の断熱性能については様々な意見や疑問が見受けられます。DANREIでは床下や小屋裏の断熱性能を現在の新築住宅と同等の水準にするための断熱リフォームを行っていますが、断熱性能を上げることに対して、

「断熱性能を上げすぎると息苦しくなる」
「建物は生きているのだから断熱材を詰めて風通しを悪くしてしまうのはよくない」

という考えを持たれている方がやはり一定数おられるのを日々仕事をする中で感じます。何故そのようなイメージを持ってしまうのでしょうか。

私が感じたのは、こういった断熱材に対するイメージは断熱性能とセットになって語られる事の多い「気密性能」に対する印象が1人歩きしてしまっていることから起きているのではないかということです。今回はこういった「高気密」に対する誤解についてご紹介していきます。

上野山 典之  DANREIスタッフ 上野山

気密性能や断熱性能を上げると換気ができなくなるという誤解

気密性能を上げることに対して悪いイメージを持っている方の考え方は恐らくこうだと思います。

  1. 気密性能を上げるということは家の中の自然な空気の通り道を塞いでしまうということ
  2. 建材やカーテン・じゅうたんなどの家具からは様々な化学物質が排出されている
  3. 気密性能を上げると自然な空気の通り道が塞がり部屋の中の化学物質を排出できなくなるので危険だ。

確かに1と2に関してはその通りです。しかし3に関しては大きな誤解が生じています。
「換気」と「気密」という言葉を比較すると一見相反する存在のように見えますが、実は建物の換気性能は気密性能と大きく関わりあっています。

実は気密性能が低いことで化学物質が室内に流入するリスクもある


そもそも気密性能が低い隙間の空いた家であれば家の中で発生した化学物質はそこからうまく外に排出されるのでしょうか。その答えは必ずしもイエスであるとは言えません。

日本建築学会で発表された「内部建材の化学物質放散が室内空気質に与える影響」についての研究(注1)では、合板などの内部建材から発生した化学物質が天井と壁との取り合い部の隙間やコンセントボックスの隙間を通って室内に漏入して空気の質を悪化させることが危惧される、と結論しています。

また、この研究では部屋の空気の排気を換気扇を用いて行う実験もしていますが、第3種換気(換気方法は4種類に分けられますが、その中で私たちが換気扇と聞いて想像する最も一般的な換気システムです)で換気を行ったとき、他の換気方法に比べ部屋の隙間からの化学物質の流入量が多くなった、という実験結果も発表されています。これは何を意味するのでしょうか。

第3種換気は換気扇を外に向けて回すことで部屋の中に新しい空気を取り込もうとする力が働くので、その空気を吸気口から取り込もうとする仕組みです。しかし気密性能が低く部屋のあちこちに隙間が空いていると、部屋の中に入ってくる空気の中には隙間からの化学物質の混じった空気も含まれているということになります。

気密性能が低いと換気扇からの排気もうまく行えないため、室内で発生した湿気や家具から生じる化学物質なども外に排出できなくなってしまいます。

「換気なら窓を開ければいいではないか」と思うかもしれませんが、そもそも換気がうまく機能していれば窓を開ける必要はありません。

「窓を開けないで機械で換気をするなんて息苦しくないのか」と考えられる方もおられますがそれは、「低気密の環境で換気がうまくできずに息苦しさを感じてしまっているので仕方なく窓を開け閉めしている」何よりの証拠だと思います。

気密に対する悪いイメージの原因はシックハウス症候群?


気密性に対してこのようなイメージが形作られてしまう大きな原因の1つは過去に日本で「シックハウス症候群」が非常に重大な社会問題となった経緯があるからではないかと思います。シックハウス症候群は有害な化学物質であるホルムアルデヒドやクロルピリホスなどが住宅で使用されていたことにより住人が体調不良で住めなくなってしまう、というものです。

断熱性能や気密性能に関しての話をするには断熱材、防湿シート、気密処理、換気扇による計画換気、などの言葉を用いることになりますが、それが自然と「化学物質に囲まれて暮らす家」というイメージ像を作りあげてしまったのだと思います。しかし、先ほどご紹介した内容からも、シックハウス症候群に対しても気密性能を上げることがその対策につながることは一目瞭然だと思います。

実際近畿大学の研究では、古い家から高気密高断熱の家に引っ越したことが気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの疾患の改善に繋がった、という発表(注2)がされています。

施工品質には十分気を付ける必要がある


とは言っても正しい方法で施工を行わないとかえって私たちの生活に支障をきたす結果となることも確かです。例えば、壁内の断熱材の施工では建材と断熱材の間に小さな隙間があれば壁内結露の原因となりカビやダニが発生するリスクが生まれることになりますし、断熱欠損により本来の性能は発揮できなくなります。そういった意味でも、実際の現場作業をするスタッフも知識を持った人が行うのかどうか。事前にしっかり判断する必要があります。

まとめ

今回は気密性能に対する誤解されているイメージについて考察してきました。冒頭でも紹介しましたが気密性能は断熱性能を考える上で非常に重要な指標です。DANREIでは無料の断熱診断を行っていますがもしそういった点で疑問を感じておられるのであれば是非点検員にご相談ください。

注1:林 基哉 「内部建材の化学物質放散が室内空気質に与える影響」
注2:岩前 篤 「断熱性能と健康」

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