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暖房の設定温度は何度?上げても寒いのには原因がある!

2021.03.19
エアコンの設定温度とリモコン
木村

WRITER

木村 健人

環境省認定うちエコ診断士 DANREIスタッフ

断熱(DANREI)事業立ち上げメンバーとして、断熱工事等の社内標準化に携わる。断熱調査、工事を経験した後、現在はDANREIのウェブサイト運営を担当。

暖房の設定温度が知りたい人
「寒くなってきたからそろそろエアコンを使おうと思うけど、暖房の設定温度って何度にすればいいんだっけ?」

こんにちは。DANREIの矢崎です。

今回はこのような疑問にお答えします。

「暖房の設定温度はこれくらいかな?」という感覚は人それぞれです。しかし実は「20度」という「推奨温度」があることをご存じでしょうか。

これは環境省が定めた設定温度で、室温を20度になるようにすれば健康面でも電気料金の面でも丁度いい空間になる、とされています。

とはいえ、実際にエアコンの設定温度を20℃で使って満足できる人は少なく、多くの方は「20℃では弱すぎる!」と、推奨温度よりもかなり高めに設定して使っているようです。

これは何が原因なのでしょうか。

今回はエアコン(暖房)の設定温度が高くなりがちな部屋の

  • 寒さを感じやすい理由
  • 部屋の中で見られる特徴
  • 抱える問題点とその解決方法

についてご紹介していきます。

暖房の設定温度と断熱の切り離せない関係


どうして暖房の設定温度が20℃だと寒いままなのでしょうか?

それは断熱の不十分さにあります。

多くの人は「断熱?何それ?」と思われるでしょう。

断熱が何なのか、どうして断熱が大事なのか、簡単にご説明していきますね。

建物における断熱とは、「室外の暑さや寒さを伝えにくくする働き」のことをいいます。断熱できていれば夏は冷房が、冬は暖房が効果的に使えるようになります。

逆に断熱ができていないと、夏は暑くて冬は寒いとても住み心地の悪い家になってしまいます。

「何となくのイメージはついたけど、まだはっきりと理解できない」
といったところでしょうか。

では、暖房を使った時の「断熱ができている家」と「断熱ができていない家」の違いについて見ていきましょう。

エアコンによって作られた暖かい空気は、室内の上側(天井側)にたまります。逆に、冷たい空気は部屋の下側にたまっていきます。

断熱的にしっかりした住宅であれば、暖房を使い始めるとだんだん室内全体の温度が均一(約20度)に落ち着いていきます。

しかし断熱が不十分な住宅の場合、延々と室温にムラがある状態が続き、一定の温度になっていきません。図示するとこんなイメージです。

どうしてこうなるのでしょうか?

ポイントは、窓・天井・床下という、3つの部位の断熱性能にあります。

1.窓の断熱性能が足りない

窓の断熱性能が足りない場合、窓から外の冷たい冷気が伝わって室内に入ってきてしまいます。

2.天井の断熱性能が足りない
断熱欠損の例

2階などで冬に温度ムラを感じるのであれば、天井(屋根裏側)の断熱性能が足りていない可能性があります。暖かい空気は上に集まるため、断熱ができていないと、天井から暖気が漏れて外にでていってしまいます。

3.床下の断熱性能が足りない
断熱材の欠損

この3つの中で一番体感として感じるのが、この床下の断熱性能の低さです。床下の断熱が足りていないと、床が外気で直接冷やされ、冷たくなります。床は私たちが唯一直接触れる部分です。足元が寒く感じてしまうのは、まさにこれが理由です。

上記のような断熱的に不十分な箇所があると、エアコン(暖房)でいくら部屋を温めても快適な温度にはなってくれません。

暖房の設定温度が高くなりがちな家の特徴


断熱性能の低い家では、暖房をつけても足元が寒いこと以外にも、たくさんの「よくないこと」が起こります。

いくつか例を挙げてみましょう。

  • 窓に結露がびっしり付く
  • 床にも結露が付くことがある
  • 窓のそばが妙に冷える
  • 頭がいつもボーっとする
  • 部屋全体は乾燥しているように感じる
  • 寝つきは悪く、朝起きたらノドはカラカラで目が痛い
  • 電気代がとても高い

もしあなたが普段、「エアコンの設定温度は20度だと低すぎるな・・・」と感じているのであれば、これらの現象にも見覚えがあるのではないでしょうか。

確かに23度、25度、・・・と設定温度を上げればその分、室温も上がることでしょう。

しかし先ほどもご紹介したように、暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまっていきますし、外の冷気はどんどん部屋の中に伝わってきます。

その結果、室内の温度差はよりチグハグになって、より不快感を感じやすくなります。

ちなみにですが・・・

私が子供の頃に通っていた学習塾がまさにこんな感じでした。

当時はそれが当たり前だと思っていたので全てを受け入れていたのですが

  • ガンガンに効いた暖房
  • なぜか冷たいままの手足
  • 頭は熱くほっぺたはいつもまっ赤
  • 窓際の席には座りたくない

みたいな空間で、熱くなった顔を冷たい手で冷やしながら勉強をしていました。

その学習塾はもうなくなってしまったのですが、もし当時の私が断熱の知識を今のように持っていたとしたら「先生、僕が勉強に集中できないのはこの部屋の断熱性能が低すぎるからに違いありません」

と、声を大にして言っていたかも知れません。

簡単に暖房の設定温度を下げる方法


寒いからと言って無理に設定温度を上げると、部屋はかえって居心地の悪い空間となってしまいます。

とはいえ、「寒いんだから仕方がないじゃないか!」と思われることでしょう。

ではこの問題をどうやって解決するべきなのでしょうか。私と一緒に考えていきましょう。

まず、根本的な解決にはなりませんが、少しの工夫を加えて暖房の設定温度を下げる方法があります。

この記事では、代表的な

  • エアコンの吹出口は下向きにする
  • サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる
  • 暖房を利用する部屋を小さくする
  • 窓に厚手のカーテンやプチプチなどをつける

という4つの方法をご紹介します。
節電にもつながるのですぐに試して見ましょう!

エアコンの吹出口は下向きにする

エアコンの吹出口は、上向きになっていませんか?もしそうなっているのであれば下向きにするのがおすすめです。なぜかというと、暖かい空気は上に溜まりやすいからです。

強制的に下に暖かい空気を送ってあげることで効率的に部屋全体を温めることができます。

サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる

同じ部屋の中での温度差をなくすには、「かき混ぜる」のがとても効果的です。サーキュレーターを使って風を送り、室内の空気を循環させましょう!

もしサーキュレーターがない場合は扇風機を使ってもOKです。

暖かい空気は天井側に溜まっていますので、扇風機を上向きに運転することで暖かい空気を足元まで運ぶ事ができます。

暖房を利用する部屋を小さくする

当然ですが、部屋が大きくなればなるほど暖房はより大きな電力を使います。ですので暖房を使用するスペースは、小さいに越したことはありません。

無駄にドアを開けずに、しっかり暖房エリアと非暖房エリアで区切る事が大切です。

窓に厚手のカーテンやプチプチなどをつける

窓は外の寒さがとても伝わりやすく、この事が部屋の温度差を産み出し、手足の寒さ・暖房の設定温度の上げすぎにもつながります。

カーテンを厚手のものに交換したり、プチプチを付ければ断熱性能が上がり、外の寒さを効果的に防ぐ事ができます。

暖房の設定温度を20度で快適にするためには根本的な解決が重要

このように、建物の断熱性能がお部屋の温度の快適性を左右する原因となっています。ですが、実際にそのことに気づいて断熱性能の改善を実施・検討する方は非常に少ないのが現状です。

ここでは、どうすれば断熱性能を改善できるのかをご紹介していきましょう!

床や足元が冷たい場合

床が冷たい、または足元だけ寒いという場合は床面の断熱性能改善がおすすめです。床面といっても、床の上から断熱するのではなく、床下に設置されている断熱材を強化していきます。

床下断熱材のはめこみ
写真のように、既存の断熱材の下側に重ねるように断熱材を追加することで断熱性能強化ができます。もちろん、既存の断熱材が全く無い床の場合でも新しく断熱材を設置することで大きく断熱性能を改善することができます。

▼床下の断熱リフォームの実際の効果はこちらをご覧ください。
https://www.danrei-teoria.com/column/dannetsu-reform-beforeafter/

また、窓際から冷気を感じる場合は、床下の断熱性能改善リフォームと併せて、内窓(既存の窓の内側に新規で窓を設置)の設置がおすすめです。

▼内窓の設置についてはこちら
https://www.danrei-teoria.com/openingpart/

2階(最上階)で暖房が効きづらい場合

設定温度を20度にしてもなかなか20度まで上がらない場合は、暖かい空気が漏れている可能性があります。その際は、小屋裏(屋根裏)の断熱性能を改善することが重要です。

セルローズファイバー施工後
断熱材を小屋裏全体に吹き込み、隙間を埋めることで断熱性能を改善します。小屋裏の断熱対策は、夏場の天井からの暑さ対策にもなりますので非常におすすめです。

▼屋根裏断熱リフォームの効果についてはこちら
https://www.danrei-teoria.com/column/tenjo-dannetsu/

2階でも、窓際から冷気を感じる場合は、小屋裏の断熱リフォームと併せて内窓(既存の窓の内側に新規で窓を設置)の設置がおすすめです。

以上が根本的な解決として挙げられる対策方法です。床下も屋根裏も基本的に普段の生活では関わりの無い場所ですから、なかなか気付くこともできませんし、改善しようと考えるような場所でもありません。ですが実は冬場のエアコン(暖房)と断熱は切っても切り離せない関係にあるのです。

まとめ


今回は暖房の設定温度と建物の断熱性能についてご紹介させていただきました。

エアコンの設定温度は20度が推奨温度として決められています。

ですが、実際問題としてそれでは快適な室温…とはいい難い場合があります。

電気代や省エネ性、または家族の健康を考えると、建物の断熱性能そのものの改善を考えてみても良いかもしれません。

昔の私ではありませんが、「常識」というのはとても恐ろしいものだなと、つくづく思います。

  • 高い光熱費を払いながら
  • 頭がぼんやりとしてしまうような空間で
  • 手足の寒さをガマンして過ごしている

確かに今までそれでやってきたわけですし、これからもそのスタイルで生きていけるとは思います。

しかし

暑すぎず寒すぎず、健康的でのびのびとした空間で暮らしている

世の中にはそんな人たちも間違いなく存在します。
それは「断熱性能が確保された家」で暮らす人たちです。

そしてそんな家はあなたの意思一つで、「断熱リフォーム」という形でいつでも実現させる事ができます。

何はともあれ、「暖房の設定温度をあげて、寒さをガマンしながら過ごす」

これが「当たり前」ではない事を知っていただけたのなら、私はこの記事を書いてよかったなと思います。

こちらのページでは「断熱リフォーム」についてより詳しくご紹介しています。
もし興味を持っていただけたようでしたら、ぜひ一度ご覧ください!

▼断熱リフォームを徹底解説!効果や種類、費用とは?【保存版】
https://www.danrei-teoria.com/column/dannetsu-reform/

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

何か気になる事がございましたら、どんなことでも大丈夫ですので青色のボタンからご相談いただけるととても嬉しいです。

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